アズ直子さんインタビューレポート:その1

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アスペルガー児者の行動特性、ビジネス、過集中についてお話しを伺いました!

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、「アスペルガーですが、妻で母で社長です。」の著者、アズ直子さんにお会いして、インタビューをさせていただきました。

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今日は、インタビュー1/3回目をお届けします。

アズ直子さんのインタビューでは、濃いお話しを沢山伺えましたが、1/3回目の今日は、

・アスペルガー児者の行動特性について
・ビジネスについて
・過集中について
・音過敏について

を、お届けします。
 

アスペルガー児者の行動特性について

今日、子どもも大人も、アスペルガーと診断を受ける人が増えていますが、これについて、直子さんの目からはどのように見えますか?

と伺ったところ、

アスペルガーの人の行動特性は、

・生活全般の見直し
・食生活の見直し
・どうやったらうまくできるのかの考慮

によって大きく変わる可能性があります。

 
ということを、お話くださいました。

この件については、直子さんの4冊目の著書「ずっと生きづらかった私だからこそわかる アスペルガーの子の本当の気持ち」にもじっくり書かれていますが、食生活によって行動特性が変化するということに着目したことがなかったので、これはとても興味深い発見でした。

また、食生活によって行動特性が具体的にどのように変わるのか、100人分、1000人分データが見てみたいなと、思いました。
 

ビジネスについて

ご存じの方も多いと思いますが、アズ直子さんは、創業15年の会社を経営する社長さんです。

この事について、「なぜ、会社を経営されようと思われたのですか?」とご質問をしてみました。

この質問に対する直子さんのお答えは、

出産を機に、開業することにしました。

当時は、在宅でできる仕事が少なく、SOHOという言葉が生まれようとしていた時代。

この時代に、在宅でできる仕事は、限られていました。

そんな中、私は、運送業出身で、物流が良くわかっていたので、ネットショップを選択しました。

と、お話くださいました。

また、とても印象的だった直子さんの一言が、

ビジネスって、結果が全てだからフェアなんですよね。

良いものは評価され、良くないものは評価されない。

国籍とか、障害の有無とか関係なくフェアに戦えるもの、それがビジネスです。

というお話しでした。

これには、深く納得しました。
 

過集中について

過集中については、アズ直子さんのご著書全てにかかれていた内容でしたので、特にインタビューしたい内容でした。

まず、過集中は直子さんの中に眠る「天才」ですか?と伺ったところ、答えは逆で、

過集中は、決して天才的なものではなく、事実はその逆。

時間配分度外視、採算度外視で物事に取り組んでしまうので、とても困ることが多いんです。

とのことでした。

また、「過集中をコントロールできるのですか?」という問いに対しての直子さんの回答は「NO」

「コントロール出来ないから大変なんです。過集中をコントロールできたら、それはただのやる気スイッチですよね。」

と言われ、「確かに!」と頷いてしまいました。
 

音過敏

アズ直子さんは、1冊目の著書「アスペルガーですが、 妻で母で社長です。」の中で、

「大学では、爆発的な過集中で中国語に取り組み、奨学金を得て留学まで実現することができた」

と書かれていたので、この中国語マスターも過集中によるものですか?と聞いてみたところ、

中国語の習得については、過集中と言うより音過敏が影響していたと思います。

音過敏があったから、発音の違いや音の高低の違いを、人より早く上手に聞き取ることができたのだと思います。

ちなみに、中国語に興味関心を示したのは、それ以前に、中国に何度か旅行をしていて、中国に興味関心があったからですよ。

アメリカやヨーロッパは、旅費が高く行くのが大変だったので、アジアへ行くことが多かったんです。(笑)

と、お話くださいました。

いやぁ、実際にお話しを伺ってみて、初めて気がつくことが沢山ありました。
 

第2回目となる次回は、

・アズ直子さんの生活の工夫
・他者に手伝ってもらうこと
・アズ直子さんをサポートしてくれる仲間

についての、インタビュー内容をお伝えします。

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
No Adaptive, No Life.

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