鹿児島のしょうぶ学園に伺えることになりました!

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12月4日に、しょうぶ学園の見学と福森さんのインタビューの為、鹿児島に行ってきます!

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、こちらこちらでお話していました、鹿児島のしょうぶ学園と代表の福森さん。

なんと、遂に、繋がっちゃいましたー!

凄いです、人と人とのネットワーク力!

凄いです、インターネットの力!

ということで、早速ですが12月4日に、しょうぶ学園の見学と福森さんのインタビューに、鹿児島に行ってきます。

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またレポートしますので、どうぞ楽しみになさっていて下さい。^^

>>しょうぶ学園と福森さんのご紹介はこちらの特集記事をどうぞ。

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
No Adaptive, No Life.

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渡邊義紘さん(自閉症で切り絵作家)にインタビューをしてきました!

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親が「無精」になるべからず

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

10月27日、自閉症で切り絵作家の渡邊義紘さんに会いに、熊本のご自宅まで伺ってきました。

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渡邊義紘さんとは、元々知り合い・・・だったわけではなく、僕が、インターネットニュースで、義紘さんの切り絵を見て、一目惚れをし、「どうにか義紘さんに会いたい!」という思が込み上げ、

・連絡先を何とか入手
・無理なお願いを聞き入れていただき

今回、お会いさせていただくことができました。

お会いする際し、インターネットで仕入れた義紘さん情報は、全て読み漁って伺ったのですが・・・

実際にお会いして、インタビューをさせていただくことで、初めて知ることができる情報も沢山あり、とても勉強になりました。
 

はじめに

今回の義紘さんの取材は、お母様の仁子さんが、全面的にご協力を下さったことで、実現しました。

往路は空港までお迎えに来ていただき、また、復路はお忙しい時間を縫って、お見送り下さるなど、何から何まで大変お世話になりました。

はじめに、義紘さんのお母様仁子さんに、心からお礼を申し上げます。
 

それでは、以下に、インタビュー内容をお届けします。

読みやすさを重視し、対話形式ではなく、Q&A形式にてお届けしますね。
 

まず、義紘さんの障害と特徴についてお聞かせ下さい。

ご覧いただいた通りなのですが、簡単な受け答えでしたら、会話ができます。

また、今はあんな風に、常にギャーギャー言っていますが、20歳までは、非常におとなしい子でした。(インタビュー時、義紘さんは、僕が義紘さんのご自宅にいることもあって、また、お腹も空いていて、落ち着かない様子でした。)

何がきっかけで、ああなったのかは定かでは無いのですが、20歳を境に、「人が変わった」といえるほど、大きな変化がありました。

また、知能指数(IQ)は、38くらいです。

ですが、観察力・記憶力は非常に高いんです。

以前、「これ、ハリーポッターのドラゴン」と、その日、映画館で見たハリーポッターに一瞬だけ出てきたドラゴンを、帰宅後、切り絵にして私にくれました。

しかし、私は完全に疑っていたので(笑)、ハリーポッターのパンフレットをみて確認をしてみました。

そうしたら、驚くことに、義紘がつくった切り絵は、本当に、ハリーポッターの映画に出てきたドラゴンでした。

また、義紘は、人がとても好きですよ。

今日も、自分のホワイトボードに「さいとうさんがくるひ。」と書いていましたからね。
 

日頃は、どんな1日をお過ごしですか?

日頃は、通所施設に通っています。

今通っている通所施設は、陶芸やステンドグラスづくりをさせてくれるので、ちょっと遠い(片道2時間)のですが、ここを選びました。

ちなみに、往復共、一人で通っています。
 

小さい頃、義紘さんはどんなお子さんでしたか?

とにかく偏食が激しかったです。

一度風邪で嘔吐をしてからは、食事が全く食べられなくなってしまったことがありました。

また、発語はとても遅く、10歳からでした。

義紘が生まれ、障害があるとわかってからは、「とにかく経験!」と、私が、毎日の様にあちこち連れて回りました。

いま行っている造形も、小学5年生の時に、近所の動物園で開催されていた親子ねんど大会に参加してみたことが、きっかけです。

初参加で「手捻りねんど」に挑戦したのですが、なんと入賞してしまったんです。

それからは、暫くの間「手捻りねんど」を一生懸命やっていました。

義紘は、粘土作品を作ると、毎時学校に持って行って、校長先生にプレゼントしていました。

当時の校長先生はとてもいい方で、義紘が持参した作品を、全て校長室に飾ってくださいました。

しかし、次々に作品を持っていくものですから、しまいに校長室にも飾れなくなってしまったのです。

すると、校長先生が、「折角だから多くの人に見てもらいましょう。」と、近所の郵便局を借りて、展覧会を開いてくださいました。

これが、義紘の展覧会デビューです。
 

切り絵の前に、ねんどを行っていたんですね?

はい。それ以外にも、「ガムやアメの包み紙を使って何かを折る」ということは、やっていました。

私が手芸が大好きで、暇さえあれば手芸をしていたので、「自分で何かを作る」ということが、義紘には、当たり前のことだったのかもしれませんね。
 

切り絵はいつころからはじめられましたか?

切り絵も小学校5年生、6年生の頃からです。
 

切り絵を始めたきっかけはありますか?

いいえ、特にありません。

ある日、紙を動物や恐竜の形に切り抜いて、私にくれたんです。

はじめは、今のような繊細なものではなく、動物の輪郭を切っただけの「切り抜き絵」だったんですよ。

その後、「義紘、折角だからもう少し細かく切ってみれば?」と声をかけてつくった、初代作品がこれです。

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実は、これ、どこも切れていないんですよ。

全部つながっているんです。

私も、これを見た時は「この子、カッターでつくったのかしら?」と思ったのですが、使ったものは、はさみ1本でした。
 

今日に至るまで、切り絵は、ご両親が意図的に継続させたのですか?

いいえ、違います。

私達夫婦は、義紘に「●●をしなさい。」など、指示をすることはまずありません。(展覧会に、●●と●●を出すからつくってね、などは言います。)

切り絵も折り葉も、全部義紘が自分でつくりだしたものです。
 

義紘さんの切り絵をはじめとする造形の練習頻度を教えて下さい。

練習をするということはないのですが、ここ1-2年は、毎日何らかの制作をしています。
 

その作業は、毎日決まった時間にやるのですか?

いいえ、これも義紘のタイミングです。

気が向いたら切って、疲れたらやめる。そんな感じです。

どんなに集中できても、1日2時間位が限度ですね。

2時間もすると、手にはさみのあとがくっきり残るくらいです。

手も、疲れるんだと思います。
 

作品は、当初から今のような美しさでしたか?または、徐々に上手になってきましたか?

徐々にですね。

ちなみに、切り絵をはじめてから今日までの中には、年単位で切り絵をしなかった時期があります。

通常、こういう「空いた時間」があると、技術って下がりますよね。

美術でも、スポーツでも。

でも義紘はこれが違って、どれだけ間が空いても、前回以上の質で、作品を作ることができるんです。

これは、私の持論なのですが、義紘は、「実際の作業をしていない時間も、脳内では作業をしている」んじゃないかと、思うんですよね。

だから、どれだけ時間が空いても、前回より質の高い作品ができる。

思い過ごしかもしれませんが、そんな気がします。
 

義紘さんは、なぜ恐竜を作られるのでしょうか。

別に、恐竜にこだわっているのではないんですよ。

一番初めは、動物でした。

今でも動物は、得意ですよ。

でも、多くの方に賞賛いただけるのが恐竜なので、恐竜を多く切るようになりました。
 

同じ作品を作れる人に出会ったことはありますか?

いえ、障害の有無にかかわらず、同じ作品を作る人に出会ったことは、ありません。
 

義紘さんに切り絵の師匠はいますか?

いえ、いません。

細かい切り絵も、私が「もっと細かくしてみたら?」と言ったら、できた。

そんな感じです。
 

障害のある作家仲間はいますか?

日頃から一緒に活動をしているような仲間はいませんが、いつも展示会で会うような人とは、知り合いになりまいます。
 

スランプはありましたか?

いいえ、スランプのようなものは、一切ありません。

よくテレビで、書けない作家が、「書いては、クチャクチャ、ポイ!」みたいなことしますよね。

義紘には、ああいうことがありません。

作りかけてやめるようなこともほとんど無く、あっても100回に1回あるかどうかです。
 

作品の品質向上のために、例えば「はさみを使い分けてみる」など、これまで行った取り組みは?

何もありません。

その逆で、以前、東京の展示会に行くとき、飛行場の保安検査で、馴染みのはさみを没収されたんです。

この時は、大失敗をしたなーと、思いました。

そこで、仕方なく、東京についてから文具屋さんで買ったはさみを渡したところ、義紘は、何ら抵抗なく使い、いつもどおり作品を作っていました。

どんなはさみでも、義紘は作品をつくれるみたいです。
 

作品を発表(販売)しようと思ったきっかけは?

一番最初の発表のきっかけは、先にお話したとおり、校長室に飾れないねんど細工を、近所の郵便局を借りて、展示会を行ったことでした。

その後、人通りの多い郵便局でも展示会をした時、熊本の現代美術館の人が声をかけてくて、現代美術館立ち上げ時にぜひこの作品をと言っていただきました。

それからは、現代美術館に作品を展示する様になりました。
 

切り絵をはじめとする造形を始めて、義紘さんに変化はありましたか?

自閉症の子って、日によって、調子が全然違うんです。

もうどうしようも無く、手がつけられない日もあるんですよ。

そうした時も、はさみと紙を渡すと、ふっと、いつもの義紘に戻り、作品制作に入れるようになりました。

と言っても、制作が終わると、また調子が悪い状態に戻ります。

まぁ、それでも、制作前と後では、落ち着き方が違います。
 

将来のゴール(夢)はありますか?

やはり、これで所得を得られる様になることですかね。

生活ができるレベルとは言いませんが、少しでも多くの方に、この義紘の作品を評価していただき、この作品、パフォーマンスを評価していただけたら、とても嬉しいです。
 

インタビュー後記

今回のインタビューでとても印象的だったのは、お母様の仁子さんの「義紘さんに対する思いの強さと、行動量」です。

仁子さんは、義紘さんが生まれた当初、自動車免許をお持ちでなかったとのこと。

しかし、義紘さんが生まれ、障害があるとわかってからは、「このままでは、この子に何も体験してあげることができない!」と、仁子さんは、自動車免許を取得。

その後は、九州はもちろん、東京でも大阪でも、義紘さんに良さそうな経験ができるところには、どんどん義紘さんを連れ出て、様々な体験をさせたとのことでした。

仁子さんは、

・親が「無精」になるべからず

・子どもは経験を通して興味関心のあるものに出会う

と、おっしゃいます。

よく、義紘さんの事例を見て、障害児をもつ若いお母さんが、「どのようにしたら義紘さんのようになりますか?」と、仁子さんに質問をしてくるそうです。

そうした時、仁子さんは、

「子供は、こうしろと言ってそうなるものではありません。」
「子どもは、様々な経験を通して、興味関心のあるものに出会うのです。」

とお話をされるそうです。

・親が「無精」になるべからず

・子どもは経験を通して興味関心のあるものに出会う

この2つは、子育てをする僕にも、突き刺さった一言でした。

また仁子さんは、義紘さんの発語・会話を理解するため、日頃は義紘さんのそばに居て、義紘さんが何を見て、どんな経験をしているのかを、しっかりと観察、理解しようと努めていらっしゃることが、凄いなと思いました。

仁子さんは、今も昔もこれをしているので、義紘さんが急に何かを発言しても、いつの何の体験からその発語をしているのかが、わかるとおっしゃいます。

仁子さんのこのお話を聞いて、また、義紘さんの突発的は発言をしっかりキャッチされている様子を目の当たりにして、仁子さんの母親としての大きさに、脱帽しました。
 

ギャラリー

義紘さんが切り抜いた台紙と制作作品。

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義紘さんがつくった作品にバックを入れるのは、母仁子さんの担当。

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12年の制作歴がある折り葉。

折り葉は、接着剤を一切使わず、葉っぱだけでつくった動物。

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こちらは、超立体的なクモ。

「記念にどうぞ」と、いただいてしまいました!

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僕の目の前で、切り絵を見せてくれる、義紘さん。

制作に入るとき、帽子は決まってこの角度。

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何の下書きもない紙に、迷いもなく、はさみを入れる義紘さん。

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疲れたら・・・当然休憩をします。(笑)

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そして、集中力が戻ったら、再び制作。

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あと1mm深くはさみを入れたら、切れてしまいそうなのに、全てがつながっているのが、義紘さんの作品の特徴。

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切り絵に集中する義紘さんの足者とには、細かい紙の切れ端が沢山。

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あっという間に、2015年の干支の「未(ひつじ)」が完成。

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カメラを向けると、ナイスポーズで決めてくれた義紘さん。

カメラに映るのは、大好きです。^^

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出会いを記念に、2ショット写真を取らせていただきました!

しっかりと、僕のポーズを真似してくれましたよ。

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義紘さんは、想像以上にもの凄い技術力があり、また、新聞や映像からは垣間見ることのできなかった、「自閉症ならではの言動」も多々ありました。

今回、義紘さんに会って、義紘さんの作品に触れて、また、今日まで義紘さんを全力でサポートしてきたお母様の仁子さんのお話を聞いて、

「義紘さんのもつポテンシャルを最大限に引き伸ばし、義紘さんの凄さを、世界中の人に紹介、評価してもらいたい!」

と、切に思いました。

微力ではありますが、義紘さんのメジャーデビューを、全力で応援させていただきたいと思います。

 
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来週、熊本で渡辺さんに取材をしてきます!

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みなさんの「渡辺さんにコレ聞きたい!」をお聞かせ下さい

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

来週、いよいよ切り絵作家の渡辺義紘さんに会いに、熊本に行ってきます!

・切り絵作家の渡辺義紘さんはこちら

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今から、お会いするのが楽しみです。^^
 

そこで今日は、みなさんの「渡辺さんにコレ聞きたい!」を募集したいと思います。

当日は、渡辺さんのお母様にもお話しが伺えますので、

・親的(おやてき)視点からの質問
・先生視点からの質問
・施設職員的視点からの質問

何でも結構です。

最終的には、僕の方で質問項目を精査させていただきますが、是非皆さんの「渡辺さんにコレ聞きたい!」を、お寄せ下さい。

 
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切り絵作家の渡辺義紘さんに、10月末、お会いできることになりました!

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熊本まで取材に行ってきます!

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、このブログでもご紹介しました、切り絵作家の渡辺義紘さんに10月末、お会いできることになりました!

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ということで、熊本まで、取材に行ってきます。^^

お会いできますことが、今からとても楽しみです!
 

こちら、先日渡辺義紘さんがテレビに取材された時の動画です。

どの角度から見ても、この能力、スゴイです!

 
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あのトモナオ君にお会いしてきました!

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今年は、日本全国に伺います!

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

2日間に亘ってお届けしました、「DO-IT Japan シンポジウムレポート」は、いかがでしたでしょうか?

まだの方は、是非読んでみてくださいね。

DO-IT Japan シンポジウムレポート:その1
DO-IT Japan シンポジウムレポート:その2
 

実は、今回、僕がこのシンポジウムに参加したのには、裏の理由があります。

その裏理由とは・・・トモナオ君に会うためでした!

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トモナオ君については、一度こちらでご紹介しましたね。

実はその後、トモナオ君のお母様とfacebookで繋がることができ、トモナオ君がDO-IT Japan に参加することを聞いたので、こんなチャンスは無いと、シンポジウム参加を決めました。^^

シンポジウム当日は、トモナオ君は疲れきっていたので、ゆっくりと話しはできませんでしたが、お母様とは、お話しをさせていただくことができました。
 

今年の後半戦は、僕が日本全国をどんどん動いて、異才一人ひとりにインタビューをしていきたいと考えています。

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
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アズ直子さんインタビューレポート:その3

写真(2)

マインドマップは多重知性

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、「アスペルガーですが、妻で母で社長です。」の著者、アズ直子さんにお会いして、インタビューをさせていただきました。

写真
 

今日は、インタビュー3/3回目として、

・アスペルガーに適したノート術
・今の仕事をしていなかったらやっていたであろう仕事

について、インタビュー内容をお伝えします。
 

アスペルガーに適したノート術

直子さんは、ご著書で

「マインドマップに出会って、人生が大きく転機した。」
「マインドマップが恐ろしく私にフィットする。」

と書かれていましたが、マインドマップに出会う前は、どのように心・脳内の整理をされたのですか?と伺ったところ、

マインドマップに出会うまでは、本当に脳内整理が上手にできませんでした。

ですから、マインドマップに出会ってからは、日々やることも、全てマインドマップに書いています。

毎日使っているんですよ。ほら、こんな具合に。

と、直子さんのマインドマップノートを見せてくださいました。

実は、僕もマインドマッパー(マインドマップを使う人)なんです。

日々の仕事で、マインドマップを使わない日は無いと言っても過言ではないくらい、マインドマップを愛用しています。

そこで、マインドマップについて、少し突っ込んだ質問もしてみました。

例えば、

「マインドマップは、セントラルイメージを書き、ブランチを伸ばしながら枝葉を広げていきますよね。」

「直子さんも、そのようなスタンダード手法で、マインドマップを書かれているのですか?」

と伺ったところ、

そういう書き方も、もちろんします。

でも、例えば、「今日は3つのことをやろう」と思った場合、セントラルイメージは適当に書いてしまい、またブランチを先に3本伸ばしてしまいます。

そうすると、ブランチだけ伸びた「空欄のある」マインドマップができますよね。

この空欄つきマインドマップを眺めて、空欄に何を入れるべきか考えながら、マインドマップを完成させる。

という使い方もします。

と、お話くださいました。

また、なぜマインドマップが直子さんには適していたのですか?と伺ったところ、

マインドマップは、多重知性ですよね。

例えば、数字がダメでも絵と文字がかければ、マインドマップは使えます。

また、絵が書けなくても、文字と数字が書ければ、マインドマップは使えます。

マインドマップは、「●●ができなければ使えない」という要素が少ないので、とても使いやすいんです。

また、マインドマップは、知覚、色、音、文字を1枚のマップの中に描けるので、必要なことを覚えやすく、また整理しやすいんですよね。

と、お話くださいました。

ちなみに、僕はPCやiPadアプリケーションを使って、マインドマップを作ることも往々にしてあるのですが、直子さんは、必ず手書きで書かれるとのこと。

その理由は、それ以外の仕事が全てPCなので、マッピングはアナログにしているとのことでした。
 

今の仕事をしていなかったらやっていたであろう仕事

続いて、「今のお仕事をしていなかったら、やっていたであろうお仕事はありますか?」と伺ったところ、

実際に経験もある「介護職」ですね。

と、ズバリお答えくださいました。

その理由を聞いてみると、

介護職って、臨機応変さが求められるように思われるかもしれませんが、実は逆で、朝から晩まで「やること」と「その手順」が、決まっているんですよ。

だから、とても働きやすいんです。

また、バイスティックの7原則(相談援助技術の基本)というものがあるので、現場での行動、判断がしやすいんですね。

と、お話しを下さいました。

これは、介護職に就いていない僕からすると、とても以外な答えでした。

また逆に、「やること」と「その手順」が明確であればあるほど、直子さんをはじめとする、アスペルガーの方には、働きやすい環境なんだなということを、改めて理解するうことができました。
 

さて、あっという間でしたが、3日に亘ってお届けしました、「アスペルガーですが、妻で母で社長です。」の著者、アズ直子さんへのインタビューレポートは、いかがでしたでしょうか。

アズ直子さんについて、もっと詳しく知りたい方は、アズ直子さんの公式サイトを、ご覧になってみてください。
 

直子さん、お忙しい中、沢山のお話をお聞かせ下さいまして、本当にありがとうございました。!

この場を借りまして、心より感謝申し上げます。

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(直子さんからサインを頂きました!)

アズ直子さんへのインタビューその1はこちらから
アズ直子さんへのインタビューその2はこちらから

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
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アズ直子さんインタビューレポート:その2

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生活の工夫、他者に手伝ってもらうこと、仲間

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、「アスペルガーですが、妻で母で社長です。」の著者、アズ直子さんにお会いして、インタビューをさせていただきました。

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今日は、インタビュー2/3回目として、

・アズ直子さんの生活の工夫
・他者に手伝ってもらうこと
・アズ直子さんをサポートしてくれる仲間

について、インタビュー内容をお伝えします。
 

アズ直子さんの生活の工夫

直子さんは、ご著書で

「片付けが苦手で服がたためない。だから、服はハンガーにかけたまましまえるようにしている。」

と書かれていましたが、服を畳んでしまうことと、服をハンガーに掛けたまましまうことには、大きな差があるのですか?と伺ったところ、

服をハンガーに掛けたまましまえると、「畳む」というアクションがなくなりますよね。

これは、私にとって非常に大きなことなんです。

また、

服をハンガーに掛けたまましまえると、どの服の使用頻度が高く、どの服は使用頻度が少ないのかが一目瞭然なので、服を整理しやすいんです。

とのことでした。

直子さんは、洋服のしまい方にはじまり、ご自身が生活しやすくなる工夫は、今でも積極的に考案、取り組まれているとのことでした。
 

他者に手伝ってもらうこと

ご著書では、洋服選びなどは、専門の方に依頼してお願いしているというお話しをされていましたが、この他に他者にお手伝いをお願いしていることはありますか?と伺ったところ、

仕事上では、

・経理
・スケジューリング
・身だしなみ(洋服選び等)
・肉体労働

を、他者にお願いしているとのことでした。

肉体労働については、

アスペルガーのひとは、前頭葉がずっと働いているんです。

その為、肉体疲労が激しいので、肉体労働は可能な限り、他者にお願いするようにしています。

というお話しが、とても興味深かったです。
 

アズ直子さんをサポートしてくれる仲間

それら、直子さんをサポートは、どんな方にお願いすることが多いのですか?

と伺ってみると、

肉体的な指示出しが上手な方が多いです。

ですから、実は、体育系出身者の方がとても多いんですよ。

齊藤さんはよくお分かりかと思いますが、スポーツ指導って、肉体的な指示出しが大事ですよね。

肉体的な指示出しが上手なことは、アスペルガーにとって、とても有難いことなんです。

ですから、きっと、齊藤さんも、アスペルガーへの指示(支援)が上手だと思いますよ。

とお話し下さいました。

これには、驚くとともに、体育・スポーツ人に適した仕事が、新に1つ見つかった気がしました。

体育大学出身の僕としては、体育人は運動能力しか取り柄が無いと思っていたので、直子さんのこのお話しには、正直、興奮しました!
 

最終回となる次回は、

・アスペルガーに適したノート術
・今の仕事をしていなかったらやっていたであろう仕事

についての、インタビュー内容をお伝えします。

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
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アズ直子さんインタビューレポート:その1

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アスペルガー児者の行動特性、ビジネス、過集中についてお話しを伺いました!

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、「アスペルガーですが、妻で母で社長です。」の著者、アズ直子さんにお会いして、インタビューをさせていただきました。

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今日は、インタビュー1/3回目をお届けします。

アズ直子さんのインタビューでは、濃いお話しを沢山伺えましたが、1/3回目の今日は、

・アスペルガー児者の行動特性について
・ビジネスについて
・過集中について
・音過敏について

を、お届けします。
 

アスペルガー児者の行動特性について

今日、子どもも大人も、アスペルガーと診断を受ける人が増えていますが、これについて、直子さんの目からはどのように見えますか?

と伺ったところ、

アスペルガーの人の行動特性は、

・生活全般の見直し
・食生活の見直し
・どうやったらうまくできるのかの考慮

によって大きく変わる可能性があります。

 
ということを、お話くださいました。

この件については、直子さんの4冊目の著書「ずっと生きづらかった私だからこそわかる アスペルガーの子の本当の気持ち」にもじっくり書かれていますが、食生活によって行動特性が変化するということに着目したことがなかったので、これはとても興味深い発見でした。

また、食生活によって行動特性が具体的にどのように変わるのか、100人分、1000人分データが見てみたいなと、思いました。
 

ビジネスについて

ご存じの方も多いと思いますが、アズ直子さんは、創業15年の会社を経営する社長さんです。

この事について、「なぜ、会社を経営されようと思われたのですか?」とご質問をしてみました。

この質問に対する直子さんのお答えは、

出産を機に、開業することにしました。

当時は、在宅でできる仕事が少なく、SOHOという言葉が生まれようとしていた時代。

この時代に、在宅でできる仕事は、限られていました。

そんな中、私は、運送業出身で、物流が良くわかっていたので、ネットショップを選択しました。

と、お話くださいました。

また、とても印象的だった直子さんの一言が、

ビジネスって、結果が全てだからフェアなんですよね。

良いものは評価され、良くないものは評価されない。

国籍とか、障害の有無とか関係なくフェアに戦えるもの、それがビジネスです。

というお話しでした。

これには、深く納得しました。
 

過集中について

過集中については、アズ直子さんのご著書全てにかかれていた内容でしたので、特にインタビューしたい内容でした。

まず、過集中は直子さんの中に眠る「天才」ですか?と伺ったところ、答えは逆で、

過集中は、決して天才的なものではなく、事実はその逆。

時間配分度外視、採算度外視で物事に取り組んでしまうので、とても困ることが多いんです。

とのことでした。

また、「過集中をコントロールできるのですか?」という問いに対しての直子さんの回答は「NO」

「コントロール出来ないから大変なんです。過集中をコントロールできたら、それはただのやる気スイッチですよね。」

と言われ、「確かに!」と頷いてしまいました。
 

音過敏

アズ直子さんは、1冊目の著書「アスペルガーですが、 妻で母で社長です。」の中で、

「大学では、爆発的な過集中で中国語に取り組み、奨学金を得て留学まで実現することができた」

と書かれていたので、この中国語マスターも過集中によるものですか?と聞いてみたところ、

中国語の習得については、過集中と言うより音過敏が影響していたと思います。

音過敏があったから、発音の違いや音の高低の違いを、人より早く上手に聞き取ることができたのだと思います。

ちなみに、中国語に興味関心を示したのは、それ以前に、中国に何度か旅行をしていて、中国に興味関心があったからですよ。

アメリカやヨーロッパは、旅費が高く行くのが大変だったので、アジアへ行くことが多かったんです。(笑)

と、お話くださいました。

いやぁ、実際にお話しを伺ってみて、初めて気がつくことが沢山ありました。
 

第2回目となる次回は、

・アズ直子さんの生活の工夫
・他者に手伝ってもらうこと
・アズ直子さんをサポートしてくれる仲間

についての、インタビュー内容をお伝えします。

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
No Adaptive, No Life.

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「アスペルガーですが、妻で母で社長です。」の著者、アズ直子さんにインタビューをしてきました!

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大変お忙しいアズ直子さんが快くお時間を下さいました

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、「アスペルガーですが、妻で母で社長です。」の著者、アズ直子さんにお会いして、インタビューをさせていただきました。

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アズ直子さんは、ご自身が「アスペルガー」であることを告白され活動をなさっている方で、セミナーや講演会活動で、全国を駆け回っていらっしゃいます。

主な著書は、

アスペルガーですが、 妻で母で社長です。
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アスペルガーですが、ご理解とご協力をお願いいたします。
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「DVD付」 あなたにも起きるフェイスブックで本当にあった奇跡の物語
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ずっと生きづらかった私だからこそわかる アスペルガーの子の「本当の気持ち」
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があり、どれも、大変な読み応えで、且つ、アズ直子さんの感性がぎゅうぎゅうに詰まっています。

そんな、著名で、大変お忙しいアズ直子さんに、厚かましくもインタビューのお願いを申し出たところ、快くお時間を頂戴することができました。

明日以降、3日間に亘って、インタビューの内容をお届けいたしますね。

どうぞ、お楽しみに!

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
No Adaptive, No Life.

はてなブックマーク - 「アスペルガーですが、妻で母で社長です。」の著者、アズ直子さんにインタビューをしてきました!
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