DO-IT Japan シンポジウムに参加してきました!

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キーワードは、「コントロール」「学習」「ダイバーシティー」

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

今日は、先日参加してみました DO-IT Japan シンポジウムの参加レポートをお届けします。

写真 2
 

参加の経緯

今回、ある方に DO-IT Japan をご紹介いただき、この活動を初めて知ったのですが、サイトを見て1秒で参加を決めました。

その時、それが何かがは具体的にわかりませんでしたが、何かが「ビビッ!」っときて、参加を決めた、そんな感じでした。
 

DO-IT Japan シンポジウムメンバー

当日は、東京大学先端科学技術研究センターの中邑教授をはじめ、同センターの近藤准教授、巖淵准教授、平林特任助教、新谷学術支援専門職員が登壇。

またそこに、

・DO-IT Japanスカラー(小中学生)
・DO-IT Japan保護者

が加わって、有意義なシンポジウムが開催されました。

当日は、4時間を超えるシンポジウムでした。

僕は、4時間の講義をすることはよくあるものの、4時間、人の話を聞いた経験はあまりないため(笑)、当初は「4時間も座っていられるかな?」と思っていましたが、気がつけば、あっという間の4時間で、終始夢中になって、みなさんのお話を聞いていました。
 

キーワード

この日のシンポジウムには、複数のキーワードがありましたが、特に僕が気になったキーワードは、

・コントロール(自分で)
・学習(受験、進学)
・ダイバーシティー(多様性)

の3つでした。

簡単に解説をしましね。
 

・コントロール(自分で)

コントロールというキーワードについては、

・自分で動く
・自分で回答する
・自分で学び、進学する

ということについて、活発な意見が飛び交っていました。

・学習(受験、進学)

これは、 DO-IT Japan のメインテーマと言えるでしょうが、「何を学ぶか」ではなく「どのように学び、進学をするか」ということについて、沢山の研究報告が行われていました。

・ダイバーシティー(多様性)

ダイバーシティーとは、直訳すると「幅広く性質の異なるものが存在すること」という意味です。

インクルージョン教育でも多く使われる言葉が「ダイバーシティー」

この日も、各テーマのところどころでこの言葉が使われていました。
 

アダプティブな発想だなと思ったこと

シンポジウムでは、沢山のお話し・研究結果を聞くことができましたが、中でも「それってアダプティブ思考だよね!」と思ったことがあります。

それは、「漢字が書けなければワープロでいいよね」という話。

こちらでも書きましたが、読み書きそろばんは大切。

しかし、PCやタブレットが普及し、一人1台どころか、一人2台3台の所有が当たり前のこの時代、究極「読み方」を知っていれば、例え「書けなくても」困りません。

現に、僕もあなたも、毎日の生活で、携帯の変換機能を、漢和辞典代わりに使っていますよね。

ちなみに、「漢字が書けなければワープロでいいよね」というお話しの『理由』がとても面白かったです。

その理由とは、

試験のために、100回書いて、必死で覚えて、1か月後に忘れていたのでは何ら意味が無いから

というものでした。

確かに!
 

非常に面白いと思ったこと

今回のシンポジウムで、非常に面白いなーと思ったことが2つあります。

1つ目は、中邑教授がおっしゃっていた、「そもそも、学びの本質とテストで求めていることが不一致である」ということ。

東京大学の、中でも、先端科学技術研究センターの教授が「学びの本質とテストで求めていることが不一致である」とズバリ発言。

また、その不一致を修正させるために、DO-IT Japan の活動をされているという現実が、面白いなと思いました。

でも、そう言われてみると、学びの本質とテストで求めていることって、小学1年生のときから「不一致の積み重ね」ですよね。

日本のテストは、どう考えたかは問題ではなく、正解か不正解かが問われます。

また、学校の試験はもとより、資格試験も、「記憶力」と「再現力」があれば、常に満点が狙えますからね。

2つ目に面白いなと思ったことは、「ディスクレシアの DO-IT Japanスカラーがアマチュア無線の試験に合格した」という話。

このスカラーは、ディスクレシア(文章が読めない)ので、当然、アマチュア無線の試験問題も、読めません。

でも彼は、アマチュア無線4級の試験に合格したんです。

さて問題。

このスカラーは、どのようにアマチュア無線4級の試験を受けたと思いますか?

その答えは、「問題文と回答の丸暗記」です。

また、この丸暗記のやり方がユニークで、

左から何番目に●●という文字がある設問は、左から何番目に●●という文字がある回答が正解

という覚え方をしたそうです。

もはや、文章なんて、何の意味も果たしていません。(笑)

にも関わらず、このスカラーは、アマチュア無線4級の試験に見事合格。

これって、凄すぎる笑い話ですよね。
 

このシンポジウムを通して考えたこと

今回、DO-IT Japanシンポジウムにでて考えたことが4つあります。

あ、あまりにも記事が長くなるので、この4つについては、明日以降に書きますね。

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
No Adaptive, No Life.

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