アスペルガー・発達障害児者には「インターン」を!

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当事者にとっても、受け入れ側にとっても「余白」を知ることは必要不可欠

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

僕は、大学・専門学校で講義を行うのですが、その際にはよく、

卒業してすぐに働かなくてもいい。

むしろ、1年間はしっかりとインターンをしなさい。

という話をしています。

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こういう話をすると、世間からは、

「何を行っているんだ、大学を卒業したらすぐに働いて納税をさせろ!」

と叱られるかも知れませんが、今の大学生、特に体育系大学生には、「インターン」の時間が不可欠だと、僕は考えています。

その理由は、「体育系大学生は、競技レベル問わず、大学4年生までしっかりと部活をしてしまう学生が多いから」です。
 

高校までスポーツ1本の子が、大学に入り、大学でも4年間みっちりと部活に励む。

これ、一見、美しくていいですよね。

でもね、こういう学生は、決まって「人間の余白」が無いんです。

「人間の余白が無い」というのは、

・融通がきかない
・決まりしか守れない
・適当にうまくやるということができない

ということ。

こういう学生が、卒業と同時に社会にでると、理想と現実のギャップが大きすぎて、社会人1年目でリタイアしてしまうんですよね。

この「社会人1年目のリタイア」は、いま、企業でも教育機関でも当たり前の様に多発しています。

だからこそ!

大学4年間みっちり部活をやるのならば、卒業後1年間くらいは、学びを深め社会を学ぶ「インターン」をやるべきだと、僕は、考えています。

ちなみにこれ、アスペルガー・発達障害児者にも、同じことが言えますよね。
 

先日、こちらでもお伝えしましたが、いま、発達障害のある学生の就職率は、30%以下と言われています。

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この現状を踏まえ、また、アスペルガー・発達障害という障害の特性を考えると、「卒業と同時に就職」ってナンセンスですよね。

僕は、アスペルガー・発達障害児者にも、「インターン」を導入すべきだよなと、考えています。

アスペルガー・発達障害児者が、インターンを行うことがどういうことなのか、ちょっと一緒に考えてみましょう。
 

アスペルガー・発達障害 ✕ インターン

例えば、アスペルガー・発達障害児者がインターンをすることは、アスペルガー・発達障害当事者にとって、「自分の余白を知る良いチャンス」になります。

「当事者が自分の余白を知る」というのは、例えば、

「他者に褒められた!」
「グループワーク(作業)ができた!」
「難しいと思っていた仕事ができた!」

という、成功体験を積むこと。

これって、アスペルガー・発達障害児者にとっては、とても大事な経験ですよね。

また、「受け入れ側」を見ても、アスペルガー・発達障害児者をインターンとして向かい入れるのには、大きな意義があると思います。

その意義とは、

・伝わる声掛けの仕方を学ぶ
・「●●しかできない」という思い込みを外す
・アスペルガー・発達障害児者が能力を最大発揮する方法を知る

などです。

このように見ると、アスペルガー・発達障害児者がインターンを行うことは、「社会を善循環させるきっかけづくり」と言うことができますよね。

社会人1年目はインターン。

これ、法律にしたいくらいです。(笑)
 

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「障害」は環境を変えると「能力」になる!
No Adaptive, No Life.

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