PLUS本社にお邪魔してきました!

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PLUSさんは、「自閉症の天才切り絵作家」渡邊義紘さんが愛用する「はさみ」を製造販売する文具メーカーさんです。

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

「自閉症の天才切り絵作家」渡邊義紘さんのことは、ご存知ですよね?

今日は、渡邊義紘さんの「障害を能力に変える環境づくりプロジェクト」のプレゼンテーションに、義紘さんが愛用しているはさみのメーカー「PLUS」の本社にお邪魔してきました。

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自撮りが下手くそで・・・ごめんなさい。(汗)

PLUSさんのロゴが光って全く見えないので、もう1枚。

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今日は、PLUSの方に、渡邊義紘さんの作品を見ていただいたのですが、

「これ、本当にうちのフィットカーブ1本で作っているんですか!」

なんていう、嬉しいお声を頂戴することができました。

また、詳細は後日発表させていただきますが、今後、「渡邊義紘さんの障害を能力に変える環境づくりプロジェクト」に対し、PLUSさんから何らかの形で応援を頂戴できそうです!

とてもワクワクしています!
 

ちなみにミーティングの最後に、「これ、義紘さんにおみやげに・・・」と、義紘さんが愛用しているはさみと、それのプレミアムシリーズを頂戴してしまいましたー!

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PLUSさん、有難うございます!

自閉症の義紘さんは、強いこだわりがあるので、ひょっとすると普段愛用している一番安いフィットカーブしか使わないかもしれませんが(笑)、せっかくなので、プレミアムシリーズも試してもらいます。(`・ω・´)ゞ
 

PLUSの皆さん、本日は貴重なお時間と素敵なおみやげをいただきまして、誠にありがとうございました!

そして、このブログの読者の皆さん!今後の義紘さんプロジェクトの進展を、どうぞお楽しみにー!

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
No Adaptive, No Life.

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Apple社が大学とパートナーシップを組んで共同開発していることが分かりました!!

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Apple社の守備範囲の広さに感動しました。

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、「発語がない重度自閉症のディラン君がiPadを使って会話!」という記事でご紹介したサイトがきっかけで、Appleのこの取り組みを知りました。

この動画に衝撃を受けた僕は、なんとかApple社に伺って、ディラン君やディラン君が使っているアプリケーションについて深掘りインタビューをしたいと考え、「縁」をたどっていました。

結果、Apple社の方をご紹介いただける一歩手前まで来ましたっ!

また、それと同時に、あのディラン君が使っていたアプリは、Apple社が大学とパートナーシップを組んで共同開発していることが分かりました!!

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これ・・・シビレマスね。

日本の一企業が、複数の大学と提携して、こういうアプリケーション開発をしているなどは聞いたことが無いので、驚くとともに、Appleの守備範囲の広さに感動しました。

今回、僕がAppleにインタビューしたかったことのほとんどがここに書かれていたので、もう少し僕が、これらのアプリケーションやユーザーの使い勝手について勉強してから、再度Apple社にコンタクトを取ってみたいと思います!

いやー、Apple凄いわ。

個人的に、Appleはもともと好きですが、より一層、二層、三層!Appleのファンになりました。

 
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縁もゆかりもないApple社に一歩近づきました!

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いきなりすごい展開です!

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、「発語がない重度自閉症のディラン君がiPadを使って会話!」という記事を書きました。

この記事で、

全くコネクションがありませんが、是非Apple社に伺って、ディラン君やディラン君が使っているアプリケーションについて深掘りインタビューをしてきたいと思います!

と、書きましたよね。

ぼく、残念なことに、Apple社とは縁もゆかりもありません。(涙)

しかし、上記は本気で考えていますので、まず身近な仲間に声をかけてみました。

そうしたら、

日本のAppleですよね…?

大学時代の友人がアメリカ本社のAppleで働いていましたが…。

アメリカの友人から日本のAppleに繋げる事ができるかどうかわかりませんが、聞いてみます。

とか、

私のタッチセラピーの師匠が、もしかしたら、ディラン君のお母様をご存知かも知れません!

というご連絡をいただくことができました!

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まだどっち事が転がるか定かではありませんが、確実に一歩前進していますので、ご報告申し上げます。

また、レポートします!

 
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「2学期から息子が大空小学校に転入しました。」

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大空小学校の授業にお邪魔してみたいと、改めて強く思いました。

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、この2学期から大空小学校に転入したお子さんのお母様からレポートを頂戴いたしましたので、今日は、そのレポートをご紹介させていただきますね。

あ、大空小学校って、この小学校です。

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*以下レポートは、ご許可をいただき、掲載しております。
 

斉藤先生へ

今年、新1年生になった男の子を持つ母親です。

1学期は、愛知県内のとある小学校に在籍していましたが、入学式から母子分離できず、周囲との軋轢、世間体・・私も息子も心労が絶えない日々でした。また、親族からも、責められますし・・・ね。

そんな中、大阪に転勤が有りそうでした。

偶然にも息子の幼稚園の園長先生に教えて頂き、「大空小学校」に転校しました。

2学期、何ということでしょう!大変センシティブで自分の考えがあるいわゆる、一筋縄では行かない息子が、大空小では、ママ無しで授業を受けられちゃってます!!

大空は2学期に4名も転入してきて、現在264名に成りましたが、5人に1名くらいは支援が必要な敏感なお子さんのようですが、成り立ってる!

これって、有りか?

1学期の学校の先生、生徒、父兄の誰も、心から信じることは出来なでしょう。

そして改めて、私自身が、悟りました。

通信簿で縛られた、勉強で図られた、障害で区切られた、あり方は、誰でも出来るというか管理教育って、本当につまらない!

しかし、先生方の世界は独特で、ましてや経済的に恵まれてる愛知は改めてみて、管理教育しか目が行けない。

さみしい・・・特別支援クラスなんて、本当にあり得ない姿に、私は見えます。

息子の特性は、変わらないです。

大空に来ても、自分があり体操服は着替えないし、体重測定はしない。

けど、そんなことはどうでもいいよ★っていう、先生方の接し方で、ずいぶん子供は違うことを、成長していくことを、発達障害等を診断している医療関係者、スクールカウンセラーさん、不登校で悩むお母さん方まず発信したい気持ちでいっぱいです。

大阪って、ボケとツッコミで笑いを取らないと、子供は話を聞いてくれないと思います。

笑いが当たり前なので。

息子が「つまらん」「お母さんの為に、しゃあねえから、学校にいってやるよ」って感じで、行っていた意味が今はよく分かります。

 

このレポートを下さったお母様のお話では、今年から校長先生は変わられたとのお話でしたが、映画に出演されていた木村校長先生のDNAが、大空小学校には、しっかりと残っているのですね。

是非、大空小学校の授業にお邪魔してみたいと、改めて強く思いました。

素敵なレポートを、ありがとうございましたー!

 
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3DCGクリエイターのたなっちさん(発達障害・統合失調症)に会いに、青森県八戸市に行って来ましたー!

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青森を飛び越えて活躍していただきたいと思います!

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、この記事がきっかけで、青森県にお住まいの「たなっちさん」から、ご連絡をいただきました。

初めて頂いたメールには、

初めまして、私は21歳の時に、発達障害と診断されました。

僕の特技は、3DCGでCG映像を制作する事です。

 
と書かれていました。

その後、たなっちさんとは、何度かメールのラリーを繰り返したのですが・・・メールを続けるほどに、たなっちさんには、凄い能力があることがわかったのです!

その能力とは、3DCG。

3DCGとは・・・

見ていただいた方が早いと思いますので、たなっちさんの作品の一部をご紹介しますね。

たなっちさんが制作された3DCG、例えば、これです。

どうですか?

凄いですよね?!

僕は、この動画を見た時に「すげー!!」と、感動しました。

たなっちさんは、こんなにすごい技術をお持ちの方なんです。

しかし・・・青森では、3DCGが仕事にならない(障害のこともあって就職をしての仕事が難しい)ので、3DCGをもう辞めようと考えているとのこと。

「そ、それもったいないですよー!」

ということで、先日、たなっちさんに会いに、青森まで伺ってきました。^^

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たなっちさんは、聞けば聞くほど、知れば知るほど、3DCGに関する技術と知識が凄いです。

でも、今はそれを活かすことができていない・・・。

ということで、今後、このブログ(プロジェクト)を通じて、たなっちさんの障害を能力に変える環境づくりを、応援させていただくことになりました。

ご期待下さい。^^

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
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春を迎える頃には、青森まで取材に行く事になりそうです!

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この記事を書いてから、全国沢山の方が個別にご連絡をくださっています!

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

この記事を書いてから、全国沢山の方が個別にご連絡をくださっています!

いやぁ、皆さん本当に「人が聞いたら驚くような能力」をお持ちですね!

ご連絡をいただく度に、僕がワクワクします。^^
 

まだ詳しくはお話できませんが、春を迎える頃には、青森まで取材に行く事になりそうです!

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想定通り、今年は、日本全国を飛び回ることになりそうです。
 

ちなみに、青森は、初なので、そういう意味でも、一人ワクワクしています。^^

 
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全国民に見て欲しい映画「みんなの学校」試写会レポート

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これから先生になる人、子どもを持つ親、地域社会で暮らす人、つまり全国民に見て欲しい映画です

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

先日、「みんなの学校」の試写会に行ってきました。

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きっかけ

僕は、「みんなの学校」という映画を全く知らなかったのですが、ある日、このブログのお問い合わせフォームから、

「是非、みんなの学校をご紹介下さい。」

というご連絡を、いただきました。

ご連絡をくださったのは、みんなの学校監督の真鍋俊永さんでした。

真鍋監督からご連絡をいただいた際に、みんなの学校のホームページをご紹介いただいたので、早速拝見。

ホームページを見た瞬間に「是非見てみたい!」と思い、その後の監督とのご連絡を経て、試写会にお招きをいただきました。
 

一言でいうと

「みんなの学校」は、『不登校の生徒を0(ゼロ)に!』に取り組む、大阪に実在する大空小学校を舞台にしたドキュメンタリーです。

大空小学校では、特別支援教育の対象となる発達障害がある子も、自分の気持ちをうまくコントロールできない子も、みんな同じ教室で学びます。

大空小学校は、どこにでもある普通の公立小学校ですが、開校から6年間、児童と教職員だけでなく、保護者や地域の人もいっしょになって、誰もが通い続けることができる学校を作りあげてきました。

ポイントは、「どこにでもある普通の公立小学校」のドキュメンタリーということ。

特別支援学校でも特別支援学級でもない普通の公立学校が舞台なんです。

ハッキリ言って、大空小学校の取り組みには、度肝を抜かれます。
 

大空小学校とは

大空小学校とは、

・大空小学校=木村泰子校長先生

と言いたくなるほど、校長先生の指導法、リーダーシップ、カラーが120%いい方向ででている小学校だなと思いました。

映画の中で、木村泰子校長先生は、「学校は社会を学ぶところです。」とおっしゃっていました。

変わった子や障害のある子もいるところが学校「ではなく」、

・できること
・考えること
・感じること

それらが全て一人ひとり違う。

それが社会であり、それを学ぶのが学校です。

 
とおっしゃっていたのが、とても印象的です。
 

障害児がいることで

これは、日々僕の教室(僕は障害者専門の運動教室を開講しています)でもお話していることですが、

障害のある子どもが変わると、親が変わります。
親が変わると、地域が変わります。
地域が変わると、社会が変わります。
社会が変わると、世界が変わります。

「みんなの学校」の舞台となった大空小学校は、世界が変わるその一歩を教室から取り組んでいる、そんな学校でした。

学校に子どもを通わせる親は、色々なことが心配です。

また、それ以上に、障害のある子ども本人が沢山の心配を抱えています。

でもね、「受け入れる器があるとちゃんと全てがいい方向に変わる」

そんなことを教えてくれた映画が「みんなの学校」です。
 

映画「みんなの学校」のみどころ

映画のみどころについて、詳しくお話したいのは山々ですが、その気持ちをぐっとこらえ、ここでは、「みんなの学校」のみどころを5つ、ご紹介します。

・その1:人間味の塊のような木村泰子校長先生

最初から最後まで、木村泰子校長先生のお話しには、耳も感情も引き込まれっぱなしでした。

木村泰子校長先生のお話しは、そのすべてが素敵でしたが、とりわけ、校長先生としては言いたくないであろうことも、包み隠さずきっちりお話されている部分が、なんとも魅力的でした。

映画を見ていて、「木村泰子校長先生は『校長』という仕事が、神様から与えられた『役職』なんだろうな。」と、感じずにはいられませんでした。

・その2:学校の先生方

僕の知る限り、学校の先生って、先生同士、特に管理職には、言いたいことを言わない、または二重にも三重にも重ねられたオブラートに包んで、話しているという、印象があります。

しかし、大空小学校の先生方は、そのお一人おひとりが、本気でぶつかり合い、話し合い、校長先生とも真正面からぶつかっているのが、すごいなーて、素晴らしいなーって、思いました。

・その3:先生と生徒の信頼関係

「みんなの学校」は、大空小学校の1年を追いかけて描かれているのですが、季節を追うたびに、先生と生徒の信頼関係が、音を立てて強くなっていくんです。

どのシーンも見ていて自然と涙があふれてきました。

これが教育。

これが学校だよなって。

・その4:一般の生徒と障害のある生徒

当たり前ですが、大空小学校の生徒でも、言い合い、喧嘩はあります。

でもね、言い合い、喧嘩をしながら、障害のない生徒と障害のある生徒が、どんどんあるべき人間関係を築いて行くんです。

子どもの社会って、もの凄くわかりい安くて、シンプルで、自然。

こどもたちがつくる社会に、大人の僕は、学ぶことしかありませんでした。

・その5:学校に子どもを預けた親の変化

先程も書きましたが、学校に子どもを通わせる親は、心配なことが、色々あるんです。

こと、障害児の親は、山ほど心配なことがあります。

4月、張り裂けそうな気持ちで、子どもを大空小学校に預けた親御さんが、翌3月には、ものすごいイイ表情になっているんです。

是非「みんなの学校」に出てくる親御さん一人ひとりの表情を、よくご覧下さい。
 

最後に

僕は体育大学を卒業、体育と養護(保健室)の教員免許を持っています。

でも僕は、学校の先生をしていません。

なぜなら、2度(体育と養護)の教育実習を通して「学校では働きたくない」と、強く思ったからです。

上からしかモノを言わない先生の態度、お互いに言いたいことを言えない職員室の雰囲気など、その全てが嫌でした。

そんな僕が・・・

映画「みんなの学校」を見て涙を流し、教育の素晴らしさを噛み締め、

「学校で働きたい。」
「教員という仕事に就きたい!」

と強く思いました。

この映画を大学在学中に見ていたら、僕は、確実に教員という「仕事」に就いていたと思います。
 

映画「みんなの学校」は、これから先生になる人、子どもを持つ親、地域社会で暮らす人、つまり全国民に見て欲しい映画です。

是非、お近くの劇場に足を運んでみてください。

 
「障害」は環境を変えると「能力」になる!
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DO-IT Japan シンポジウムレポート:その2

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「障害を能力に変える環境づくりシンポジウム」を開催することができたら楽しいだろうな

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

今日は、先日参加してみました DO-IT Japan シンポジウムの参加レポート第2弾をお届けします。

写真 2

第1弾レポートはこちらから
 

このシンポジウムを通して考えたこと

今回、DO-IT Japanシンポジウムにでて考えたことが4つあります。

1つ目は、「学び方を変えなければやっていけない現実が、今足元にある」です。

DO-IT Japan では、障害のあるスカラーをはじめとする、障害児者の学習環境の改善・向上を1つのキーワードとしていますが、「学び方って障害の有無にかかわらず変えないともう限界だよな」と、感じました。

今回のシンポジウムでは、

・文章の読み上げ
・ノートの取り方
・本を読むこと

についても、研究報告や事例報告が数多く行われていましたが、これらって、障害児者だけの問題ではなく、健常者にとっても重要な事だと思います。

例えば、僕。

僕は日々、音学習で学びを深め、マインドマップで思考をまとめ、フォトリーディングを用いて本を多読しています。

これらは全て、大人になってから、各専門のセミナー等に参加し、自分で身につけた学び方です。

僕は、これらの学び方を見につけてから、インプット力が何倍にも加速、学ぶことが本当に楽しくなりました。

大人だって、こうやって新な学び方を身につけるからこそ、学びや思考を加速できるんです。

だもん、脳が柔軟な子どもたちが、「学び方の制限」を受けている場合じゃ、ないですよね。

日本の教育環境で「学び方の制限を外すだけ」で、偏差値がぶっとぶ子ども、発明に才を見出す子どもが多発するのではないかと、僕は考えています。
 

2つ目は、「このペースだと、普通の天才はもちろん、今は障害者という枠の中にいる異才も、どんどん世界に取られてしまう」です。

僕は、

・異才が埋もれるのを見て見ぬふりはしたくない!
・環境を変えれば障害を能力として活用できる人材を救いたい!

という思いで、このブログを書き始めました。

そして、今回 DO-IT Japan のシンポジウムに出て、この思いは更に強くなりました。

例えば、スポーツを例にするとわかりやすいのですが、野球では、日本球界で力をつけた選手が、メジャーに移籍し、サッカーでは、Jリーグで力をつけた選手が、ヨーロッパを始め、世界の名門クラブチームへ移籍をしますよね。

あれって、いろいろな理由があるでしょうが、その理由の真ん中にある理由は、「メジャーや世界のクラブチームが、自分の価値を最大限に引き伸ばし、評価してくれるから」ですよね。

これ、教育環境も同じだと思うんです。

今の日本には、障害の有無にかかわらず、子どもたち一人ひとりの能力を最大限に引き伸ばし、それを評価するシステムがありませんよね。

そのため、このまま行くと「いいところまで来た天才・異才」は、今後どんどん海外の大学や研究所にスカウティングされてしまうと、思います。

それが悪いこととは決して思いませんが、折角なら、日本国内で、子どもたち一人ひとりの能力を最大限に伸ばし、能力を最大限の伸ばした彼ら・彼女らには、日本から、そのパフォーマンスを発揮してほしいなと思います。
 

3つ目は、「ハードは最大公約数、学習は最小公倍数がちょうどいい」です。

ハードについては、僕が講演等でよくお話をすることなのですが、例えば、バリアフリーな施設をつくろうとした場合、

・視覚障害者
・車椅子利用者
・聴覚障害者
・知的障害者
・精神障害者

に併せて施設をつくろうとすると、あれもこれも付いて、わけのわからない施設になり、また、施工費は莫大になります。

にも関わらず、社会は、こういう施設をつくろうとするので、仕上がった施設は、障害者からしても、健常者からしても、「異様に使いにくい施設」になっていることが、少なくありません。

そこで僕が提案しているのは、「バリアフリーは最大公約数にしましょう」ということ。

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万人にとって必要なものを、あれもこれもつける「最小公倍数的思考」でつくる施設は、それをつくれる人(組織)を限定するばかりか、上記の通り、仕上がったとしても、その施設は使い勝手がいいものとは言えません。

これに対し、「最大公約数的思考」で作られた施設は、各々にとって100%いいとはいえないものの、万人が使うことができる施設で、且つ、安価にできるので、それをつくれる人(組織)を限定しません。

その為、僕は、「バリアフリーは最大公約数にしましょう」というお話しをしています。

一方、今回の DO-IT Japan シンポジウムに参加して、学習においては「最小公倍数的思考」がいいなって、思いました。

どういう意味かというと、テクノロジーがこれだけ進んだ時代、障害者も健常者も、既存の学習方法、試験方法にとらわれず、「能力の本質をしっかり引き出すことのできる学習」をしたほうがいいと思うのです。

障害者も健常者も、

・読むのが得意な人は、読む学習をすればいい
・聞くのが得意な人は、音学習をすればいい
・書くのが得意な人は、各学習をすればいい
・描写が得意な人は、絵と色で学習をすればいい
・iPadを使ったほうが学びやすい人は、iPadを使って学習をすればいい

と思うんですよね。

中邑教授もおっしゃっていたことですが、「テストに着目をするのではなく、学びの本質に着目しようよ!」ということです。

視点を学びの本質に変えると、テストの評価システムも変えなくてはいけなくなると思いますが、テストでどう評価するかは・・・教育者が必死のパッチで考えればいいことですよね。
 

4つ目は、「大人よ、教育よ、もっと多様性を重視しろ、アダプティブであれ!」です。

僕を含めた、日本の大人。

それから、日本の教育に携わる人間・環境は、「もっと多様性を重視し、アダプティブに思考、言動ができるようにならないと!」と、強く思いました。

第1弾レポートでもお伝えした「ダイバーシティー」という言葉ですが、この言葉は、障害者を取り巻く環境では、ここ最近、よく使われます。

ダイバーシティーとは、直訳すると「幅広く性質の異なるものが存在すること」という意味ですが、そもそも「健常者」と言われるグループに入る私達も、各々が性質の異なるもの、つまり、「異質」ですよね。

歴史を振り返るとよく分かるのですが、今日の文化・文明は、この異質と異質がぶつかり、摩擦が起きてきたからこそ、今日まで発展してきたんです。

であるならば、

・障害がある
・数が数えられない
・文章が読めない
・目が見えにくい
・理解がしにくい

という、「実はどうでもいい第一ハードル」を、いつまでも「異質」と捉えているのではなく、越えにくいハードルがあったら、そのハードルはとりあえず横にどかしておいて、まずはゴールをしてみる。

教育に言い換えると、テストは後回しにして、身につけた学力・知力で、「何ができるか」に着目し、仕事に結びつけてみる。

ということが、今求められていることだと、切に感じました。
 

最後に

今回、初めてこういうシンポジウムに参加しましたが、感想を一言で言うと、「想像以上に面白かった」です。

よくよく考えると、こういう「勉強会」には、これまで参加したことが無いかもしれません。

強いて言えば「学会」がそれに値するかもしれませんが、学会と今回のシンポジウムでは「発言の自由さ」が異なりました。

発言を自由に交わすことができたシンポジウムでは、「そこから生まれるもの」が沢山あったように思います。

ということで、将来は、このブログや、このブログから派生したfaecebookグループメンバーをが中心になった、「障害を能力に変える環境づくりシンポジウム」を開催することができたら楽しいだろうなと、考えました。

まずは、このブログ・facebookグループに関わるメンバーが500人になったら、リアルでみんなが集える場をつくりたいと思います!

 
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DO-IT Japan シンポジウムに参加してきました!

写真 1

キーワードは、「コントロール」「学習」「ダイバーシティー」

こんにちは、障害を能力に変える環境づくりプロデューサーの齊藤直です。

今日は、先日参加してみました DO-IT Japan シンポジウムの参加レポートをお届けします。

写真 2
 

参加の経緯

今回、ある方に DO-IT Japan をご紹介いただき、この活動を初めて知ったのですが、サイトを見て1秒で参加を決めました。

その時、それが何かがは具体的にわかりませんでしたが、何かが「ビビッ!」っときて、参加を決めた、そんな感じでした。
 

DO-IT Japan シンポジウムメンバー

当日は、東京大学先端科学技術研究センターの中邑教授をはじめ、同センターの近藤准教授、巖淵准教授、平林特任助教、新谷学術支援専門職員が登壇。

またそこに、

・DO-IT Japanスカラー(小中学生)
・DO-IT Japan保護者

が加わって、有意義なシンポジウムが開催されました。

当日は、4時間を超えるシンポジウムでした。

僕は、4時間の講義をすることはよくあるものの、4時間、人の話を聞いた経験はあまりないため(笑)、当初は「4時間も座っていられるかな?」と思っていましたが、気がつけば、あっという間の4時間で、終始夢中になって、みなさんのお話を聞いていました。
 

キーワード

この日のシンポジウムには、複数のキーワードがありましたが、特に僕が気になったキーワードは、

・コントロール(自分で)
・学習(受験、進学)
・ダイバーシティー(多様性)

の3つでした。

簡単に解説をしましね。
 

・コントロール(自分で)

コントロールというキーワードについては、

・自分で動く
・自分で回答する
・自分で学び、進学する

ということについて、活発な意見が飛び交っていました。

・学習(受験、進学)

これは、 DO-IT Japan のメインテーマと言えるでしょうが、「何を学ぶか」ではなく「どのように学び、進学をするか」ということについて、沢山の研究報告が行われていました。

・ダイバーシティー(多様性)

ダイバーシティーとは、直訳すると「幅広く性質の異なるものが存在すること」という意味です。

インクルージョン教育でも多く使われる言葉が「ダイバーシティー」

この日も、各テーマのところどころでこの言葉が使われていました。
 

アダプティブな発想だなと思ったこと

シンポジウムでは、沢山のお話し・研究結果を聞くことができましたが、中でも「それってアダプティブ思考だよね!」と思ったことがあります。

それは、「漢字が書けなければワープロでいいよね」という話。

こちらでも書きましたが、読み書きそろばんは大切。

しかし、PCやタブレットが普及し、一人1台どころか、一人2台3台の所有が当たり前のこの時代、究極「読み方」を知っていれば、例え「書けなくても」困りません。

現に、僕もあなたも、毎日の生活で、携帯の変換機能を、漢和辞典代わりに使っていますよね。

ちなみに、「漢字が書けなければワープロでいいよね」というお話しの『理由』がとても面白かったです。

その理由とは、

試験のために、100回書いて、必死で覚えて、1か月後に忘れていたのでは何ら意味が無いから

というものでした。

確かに!
 

非常に面白いと思ったこと

今回のシンポジウムで、非常に面白いなーと思ったことが2つあります。

1つ目は、中邑教授がおっしゃっていた、「そもそも、学びの本質とテストで求めていることが不一致である」ということ。

東京大学の、中でも、先端科学技術研究センターの教授が「学びの本質とテストで求めていることが不一致である」とズバリ発言。

また、その不一致を修正させるために、DO-IT Japan の活動をされているという現実が、面白いなと思いました。

でも、そう言われてみると、学びの本質とテストで求めていることって、小学1年生のときから「不一致の積み重ね」ですよね。

日本のテストは、どう考えたかは問題ではなく、正解か不正解かが問われます。

また、学校の試験はもとより、資格試験も、「記憶力」と「再現力」があれば、常に満点が狙えますからね。

2つ目に面白いなと思ったことは、「ディスクレシアの DO-IT Japanスカラーがアマチュア無線の試験に合格した」という話。

このスカラーは、ディスクレシア(文章が読めない)ので、当然、アマチュア無線の試験問題も、読めません。

でも彼は、アマチュア無線4級の試験に合格したんです。

さて問題。

このスカラーは、どのようにアマチュア無線4級の試験を受けたと思いますか?

その答えは、「問題文と回答の丸暗記」です。

また、この丸暗記のやり方がユニークで、

左から何番目に●●という文字がある設問は、左から何番目に●●という文字がある回答が正解

という覚え方をしたそうです。

もはや、文章なんて、何の意味も果たしていません。(笑)

にも関わらず、このスカラーは、アマチュア無線4級の試験に見事合格。

これって、凄すぎる笑い話ですよね。
 

このシンポジウムを通して考えたこと

今回、DO-IT Japanシンポジウムにでて考えたことが4つあります。

あ、あまりにも記事が長くなるので、この4つについては、明日以降に書きますね。

 
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